徳島県 吉野川流域で育った田んぼで取れたお米
そのままで食べても十分美味しい、
でも多くの方により楽しんで欲しい
私達はこれをお酒にすることにしました。
日本でも数少ない自然栽培のお米を使用した
日本酒「ありがとう」と焼酎「もったいない」の誕生です。
農薬・肥料・除草剤不使用のお米や芋など農産物と蔵の技が生み出す微生物の働き。
「微生物の害になるものを使わずに植物の命を見守ること」
「農産物と微生物の出会いの場を作ること」
わたしたちが関わったのはそれだけ。
あとは、大自然の赴くままに。
お願いしたのは、徳島で1804年創業の老舗、「本家松浦酒造」。銘酒「鳴門鯛」で有名な蔵元。
江戸、明治、大正、昭和、平成と長い時代の中で酒造り一筋。
悠久の歴史のなかで育まれた固有の酵母菌と酒母「熊本酵母」は「山田錦」と
「あけぼの」に新たな命を吹き込みました。
精米度合いは60%~70%、杜氏の積み重ねた経験と高度なセンスが要求される山廃仕込み。
そして無濾過。
「蒸し上がった米は堅くて山廃は米がつぶれにくい為、溶けないのでは?と心配しました。
しかし出来上がってみれば酒粕が少なく、濃潤で香り高い、度数も18.2度のよいお酒が出来た。
自然栽培米は菌の命が育ちやすいので、こんなお酒ができたのかなぁ」と杜氏さんは笑顔ではなしてくれました。
※杜氏(とうじ)とは日本酒の醸造工程を行う職人さんのことです。(詳しくは用語集参照)
お酒の特徴
最大の特徴は「木村式自然栽培」によってつくられたお米を原料としていることろです。
「木村式自然栽培」とは肥料、農薬、除草剤など、
外から持ち込むものを一切使わずに土と水の中にある有機物、無機物、微生物の働きによって
作物の力を最大限引き出し、健康で元気な作物を作る農法です。
自然栽培でつくったお米なので、お酒を造るための糀菌と酵母が
お米のデンプンを純粋な糖とアルコールに変化させています。
そのため奥深い味が出るのです。
純米酒「徳の酒 ありがとう」ナチュラル(あけぼの)の特長
「あけぼの」はモチ米を交配させていない純粋の「うるち米」で、
粘り気が少ない硬質米です。
関西より西の湿潤多雨の気候に適した飯米で、
徳島県では40年ほど前まで主流品種でした。
デンプン質部分が大きく、粒も少し大きめ。酒造りに適しています。
その「あけぼの」を原料としているのが
「純米酒 徳のさけ ありがとう ナチュラル」です。
酒質は、重厚で濃醇、アルコール同数も18度を超える本格派です。
山田錦は酒米として開発された大粒でデンプン量が非常に多い品種です。
背丈が高いため倒壊しやすく、耕作が大変難しい品種です。
酒質は香り、味ともに品格のある濃醇旨口に仕上がっています。甘さと辛さが同居し、後口が良いのが特徴です。
お酒の個性が強いため、好酒家にもおすすめです。
米焼酎「徳の焼酎 もったいない」の特長
山田錦の酒粕を一部使用し、あけぼのとミックスした本格米焼酎です。
通常の米焼酎はおとなしく、焼酎通にはあまり人気がないのですが、酒粕を使うことによりパンチの効いた味になりました。
「本格米焼酎・もったいない」は平成27年8月28日徳島酒造組合において酒質の鑑定がおこなわれました。
安全な証として「Kosher(コーシャ)」にも認定された貴重な焼酎です。