肉と乳製品に関するコーシャの規定

コーシャ(Koshe / カシェル)の規定の中で肉と乳製品を混ぜてはいけないという規定があります。

ですがその規定は日本で守るにはあまりにも難しく、細かい規定になります。

一言に肉と乳製品を混ぜてはいけないと言いましたが、混ぜていけないというのは食べるときから保存場所、食器、調理器具、シンクにまで全て徹底的に行われます。

保存場所(冷蔵庫・冷凍庫)、食器、調理器具、シンクはそれぞれ二つ用意され決してその二つを混ぜてはいけません。

イスラエルの一般的なキッチンには二つのシンクがあり、肉用と乳製品用に分かれます。

つまり肉に使った食器は必ず肉用のシンクで洗わなくてはいけなく、その食器を乳製品

に使うと食器自体がコーシャでは無くなります。

その食器をシンクで洗うとそのシンクもコーシャでは無くなります。

それぞれの食材や食材が接触した器具が物理的に触れ合わないように徹底的に規定を守りますが、実は食べた後に体の中でも混ざらないように定められた規定があります。

乳製品を食べた後は一時間、肉製品を食べた後は六時間、もう片方を食べるまでに時間を置かなければいけません。

このようにコーシャの規定にはその環境が整っていないと守るのがとても難しいような規定があります。

ではユダヤ教徒はどうやって加工食品に肉又は乳製品が含まれていないことを確認するのでしょうか?

コーシャ食品であることを証明し、かつ肉、乳製品が入っていること又は入っていないことを証明するのがコーシャマークです。

コーシャマークとはユダヤ教指導者の資格を持ったものだけが与えられる認証でそのマークがついている加工食品はコーシャとみなされます。

コーシャマークを与えているユダヤ教指導者は数多くいる中、世界中で使われているコーシャマークは1000個を超えると言われています。

そして、公にコーシャ認証を与え、食品がコーシャであるか否かの調査を行なっている団体をコーシャ認証団体と呼びます。

このコーシャマークを見てユダヤ教徒はコーシャ食品であるかどうかを確認しているわけですが、このコーシャマークを見るだけで肉、乳製品が混入されていないことを確認する方法があります。

コーシャマーク周りにM、D、P等のローマ字が表記されており、それを元に判別します。

それぞれがMはMEET(肉)、DはDEIRY(乳製品)が含まれていることを意味し、P(PARVE)は肉も乳製品も含まれていないことを意味します。

そしてPにはKosher For Passover(ペサフの間でも食べれる)というもう一つの意味を持ちます。

ユダヤ教の過越しの祭り(ペサフ)が行われる期間の間は小麦を一切食べられないので、ペサフの間でも食べられるPがついているということは小麦が一切含まれないことを意味します。

このようにコーシャマークがついていると一目で何が含まれていて、何が含まれていないかが分かるのでユダヤ教徒以外のビーガンの人やアレルギー体質の人からも人気があります。

では一体なぜこのようなルールがあるのでしょうか?

ユダヤの聖典に書かれている内容の中で「母親の乳で子供を料理してはならない」という文章があり、肉と乳製品をまぜてはいけないという文章が起源とされています。

ユダヤ教徒はキッチンや調理器具等の環境やコーシャマークを用いて日々コーシャの規定を守り生活しています。

↓↓↓日本初のコーシャ認証商品専門店↓↓↓

Translate »